近年、探偵事務所との金銭トラブルが増えています。中でも多いのが、「業界最安値」「即日対応OK」など魅力的な言葉に惹かれて契約金を振り込んだものの、その後まったく連絡が取れなくなるというケースです。SNSを通じて気軽に探偵に相談できるようになった一方で、こうした「探偵詐欺」のリスクも高まっています。トラブルを未然に防ぐには、届出の有無や実績など、信頼できる探偵事務所かどうかを見極める目が必要です。本記事では、SNSで見かけた探偵に依頼し音信不通となった実際の相談事例をもとに、被害回復のポイントや、正規の探偵による証拠収集を通じて法的対応に結びつける方法について解説します。
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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- 「探偵に騙されたかもしれない」と不安を感じている方
- 契約金を支払ったが調査が行われなかった方
- 探偵との連絡が途絶え、返金の見込みが立たない方
- 被害届の提出や法的対応を検討している方
- 信頼できる探偵を探して被害回復を目指したい方
探偵に調査を依頼、契約金振り込み後に音信不通に…|40代女性からの調査相談
SNSで見つけた探偵事務所が詐欺だった…振り込んだお金を取り返したい
夫の浮気を疑っていて、証拠をつかむために探偵を探していました。そんなとき、SNSで見つけた探偵事務所のアカウントに「明日の調査も可能」と書かれていたので、すぐに連絡を取りました。ちょうど夫が翌日出張の予定だったので、「浮気をするならこのタイミングだ」と思い、急ぎで契約することに。やり取りの中で提示された契約金80万円を指定された口座に振り込みました。ところが、調査当日になって夫が予定よりも早く家を出ることになり、慌てて探偵に連絡したのですが、メッセージは既読にならず、電話にも出てもらえませんでした。それ以降、まったく連絡が取れなくなってしまい、ようやく「騙された」と気づきました。悔しさとショックで頭が真っ白です。支払ったお金を取り戻す方法はあるのでしょうか?アドバイスをいただけたらありがたいです。
悪質な探偵業者による消費者トラブル
悪質な探偵業者による消費者トラブル
近年、SNSやインターネット広告を通じて依頼者を集め、契約金をだまし取って連絡を絶つ「探偵詐欺」の被害が相次いでいます。特に、「即日対応」「絶対に証拠が撮れる」などの甘い言葉で不安を煽り、焦っている依頼者を狙う手口が多く見られます。こうした悪質な業者は、実在しない法人名や所在地を記載していたり、そもそも探偵業届出をしていない違法業者であるケースも少なくありません。このような被害を避けるためには、事前に調査会社の実態をよく確認し、探偵業の届出番号が公安委員会に登録されているかをチェックすることが大切です。また、所在地が実在するかどうかを地図などで調べ、固定電話の有無やホームページの記載内容に不自然な点がないかを見極めることも重要です。加えて、契約前に書面での見積もりや重要事項説明があるかを確認し、少しでも不審に感じた場合には、すぐに契約せず第三者に相談する慎重さが必要です。信頼できる探偵を見極めるには、焦らず冷静に情報を集める姿勢が何よりも重要だと言えるでしょう。
悪質な探偵による詐欺を放置するリスク
「もしかして騙されたかもしれない」と感じたまま、泣き寝入りしてしまう方は少なくありません。しかし、悪質な探偵業者による詐欺を放置することで、被害がさらに拡大する恐れがあります。金銭的損失だけでなく、精神的ダメージや本来得られるはずだった証拠機会の喪失など、さまざまなリスクが考えられます。以下のような事態を防ぐためにも、早めの対応が重要です。
探偵詐欺の被害に遭った場合、時間が経てば経つほど返金交渉や訴訟のハードルが上がり、結果としてお金を取り戻せる可能性は極めて低くなります。振り込んだお金がどこに流れたか追跡できなくなるだけでなく、詐欺業者が名義や拠点を変えて逃げてしまうケースも少なくありません。何も行動を起こさなければ、そのまま被害額が確定してしまい、二度と取り返せなくなるリスクが高まります。
「自分が騙されるなんて…」というショックや後悔、誰にも相談できずにひとりで抱え込んでしまう不安は、被害者の精神面に大きなダメージを与えます。詐欺被害に遭ったこと自体を恥ずかしいと感じ、周囲に言えずに苦しむ方も多く、心の健康を損なってしまうことも。不眠や食欲不振、うつ状態などに発展するケースもあります。
浮気や不倫などの決定的な証拠は、タイミングを逃すと二度と手に入らない可能性があります。悪質な業者に依頼して調査が行われなかったことで、本来なら確保できていたはずの証拠を失ってしまい、離婚時の慰謝料請求や親権争いなど、法的手続きを有利に進めるチャンスを逃すことになります。
悪質な業者に個人情報を渡してしまった場合、それが詐欺グループのネットワーク内で「カモリスト」として扱われ、他の詐欺や勧誘に狙われるリスクが高くなります。実際に、「浮気調査の被害者が、後日別の名義で接触してきた業者に再び騙された」という二次被害の報告もあります。LINE、メール、電話などの情報が漏れている可能性も。
自分が被害に遭ったことを報告しなければ、その業者は別の誰かをまた騙し続けていく可能性が高くなります。泣き寝入りを選んでしまうことで、結果的に他の被害者を生み出す加担者のような立場になってしまうことも。被害を表に出すことは勇気が要りますが、消費者センターや警察、弁護士、そして信頼できる調査機関などに相談することで、被害の拡大を食い止めることができます。
探偵に騙された…お金を取り返すために今すぐできる行動とは
探偵詐欺に遭ってしまったと気づいたとき、まず大切なのは「早めの対応」です。時間が経つほど証拠の確保や返金交渉は困難になりますが、初期段階で適切な行動を取ることで、返金の可能性を少しでも高めることができます。以下に、自分で取り組める初期対応をまとめました。
個人でできる対策
- 契約時のやり取り・振込記録をすべて保存する:LINEやメール、契約書類、振込明細、送金日時のスクリーンショットなどは、すべて証拠として保存しておきましょう。相手の口座情報や使用していた電話番号も重要な情報です。
- 消費生活センターや国民生活センターに相談する:詐欺被害に関する専門の窓口が全国にあります。事業者名や手口などを共有することで、同様の被害が報告されているか確認できるほか、返金交渉や対応手続きについてアドバイスが受けられます。
- 金融機関に振込先口座の凍結を依頼する:振込先の銀行に「詐欺被害の可能性がある」と連絡することで、口座凍結の対応をしてもらえる場合があります。警察への被害届の提出が必要なケースもあるため、準備をしておきましょう。
- 警察に被害届を提出する:「詐欺罪」として立件される可能性があるため、最寄りの警察署に被害届を出すことが重要です。相手の情報や証拠をできる限り整理して持参しましょう。
自己解決のリスク
探偵詐欺に遭った際、自力で対応しようとする方も少なくありませんが、その過程にはいくつかの重大なリスクが潜んでいます。まず、もっとも大きな壁となるのが「証拠の不足」です。契約内容や支払い記録、連絡履歴などが不十分だと、警察に相談しても「民事不介入」や「詐欺と断定できない」として動いてもらえないケースが非常に多いのが実情です。また、相手が架空の住所や名前を使用していた場合、個人では実在性の確認や所在特定が極めて困難になります。さらに、ネット上でのやりとりのみで契約が成立している場合、詐欺師は足がつきにくい通信手段を使っているため、情報追跡にも限界があります。仮に相手と直接交渉を試みたとしても、相手が居場所を隠していたり、逆に脅してくるケースもあり、二次被害に発展するリスクも否めません。被害を広げず、確実に返金を目指すためには、法的・調査的に適切なルートを早めに選択することが重要です。早期に専門家に相談することで、証拠の整理から警察や弁護士への橋渡しまでスムーズに進めることができ、精神的負担も大幅に軽減されます。
探偵詐欺の契約金を取り戻すには?正規の探偵調査がカギ
探偵詐欺に遭ったとき、「どうすればいいのか分からない」「もうお金は戻ってこないのでは」と不安に陥る方も少なくありません。しかし、こうしたケースでも信頼できる探偵に依頼することで、相手の身元や所在を特定し、返金や法的対応へとつなげられる可能性があります。実際、信用のおける調査会社による調査は、返金請求や警察への被害届を正規の手続きで進めるための重要な証拠を収集するうえで、大きな力となります。たとえ警察に被害を届け出ても、証拠が不十分であれば受理されないケースもあるのが現実です。その点、証拠収集のプロである探偵であれば、詐欺を立証するために必要な裏付けを適切な手法で確保することが可能です。
探偵調査の有効性
ウェブサイトやSNSだけでは分からない相手の本名や住所、銀行口座の使用実態などを調査し、相手の実在性を明らかにできます。
詐欺であることの証拠(連絡履歴、金銭の流れ、相手の偽装情報など)を整理し、警察が動きやすくなるような材料を揃えることができます。
民事訴訟や内容証明郵送などの法的対応に備え、相手に対して有効な交渉材料を確保することができます。探偵と弁護士が連携して動く体制のある事務所を選べば、スムーズに次の行動へ進めます。
泣き寝入りせず、まずは信頼できる調査会社へ相談を
専門家へご相談ください
「もうお金は戻らないかもしれない」「騙された自分が悪いのでは…」――そんな思いに押しつぶされそうになっていませんか?もちろん、すべての探偵事務所が悪質なわけではありません。むしろ多くの探偵は、法令を守り、適正な料金と誠実な姿勢で調査に向き合っています。たとえ探偵詐欺の被害に遭ってしまっても、諦める必要はありません。相手の身元や所在地を特定し、返金請求や法的措置につなげられる可能性は十分にあるのです。このまま放置すれば、被害が確定してしまい、取り戻せたはずの機会も失われてしまうかもしれません。だからこそ今、証拠収集のプロである信頼できる探偵会社に相談することが、再出発への確かな一歩になります。調査士会では、初回相談を無料で実施しています。迷いや不安を抱えたまま一人で悩まず、まずはお話をお聞かせください。あなたのその一歩を、私たちは全力で受け止め、支援いたします。

この記事の作成者
東京調査士会調査担当:北野
この記事は、皆様が現在抱えている問題や悩みが探偵調査によって少しでも解決に近づくお手伝いができればと思い、私の調査経験から記事作成をさせていただきました。探偵調査を利用する不安や心配も抱えているかと思いますが、解決への一歩を踏み出すためにも無料相談や記事の情報を有効活用してください。

この記事の監修者
XP法律事務所:今井弁護士
この記事の内容は、法的な観点からも十分に考慮し、適切なアドバイスを提供できるよう監修しております。生活の中で起きる問題や悩みには、時に専門家の力を要することもあります。法的に守られるべき権利を持つ皆様が、安心して生活できるよう、法の専門家としてサポートいたします。

この記事の監修者
心理カウンセラー:大久保
日々生活する中で、解決することが難しい問題や悩みを一人で抱えることは心身に大きな負担をもたらします。この記事を通じて、少しでも皆様の心の負担を軽くし、前向きな気持ちで生活を送っていただけるように、内容を監修しました。あなたの気持ちを理解し、寄り添うことを大切にしています。困ったことがあれば、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。心のケアも、私たちの大切な役割です。
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